デジタルミラーレス一眼カメラを始め、デジタルカメラはどんどん進化をしています。
カメラとレンズの画質に関しての最終到達点とは、よりリアルに再現する為に画素数を増やし解像感を高め、色の収差やリアルな色の再現性が進化とともに肉眼で見た風景にを撮ることなのでしょう。
しかし、デジタルカメラを趣味にしている人の間や、スマートフォンを使っているにもかかわらず「オールドコンデジ」と呼ばれる古いデジカメに注目がいっています。
注目されている理由として「オールドコンデジ」ならではの「エモい」写真が撮れるという事です。
では「エモい写真とは何か?」を簡単に説明すると「どこか懐かしい感じがする写真」だという事だと思います。例えば「フィルム写真」であったり「写るんです」などが該当すると思います。そもそもどんな写真がエモいのか人によって感じ方が違うと思います。
エモい写真に共通する事は、
・カラーバランスの崩れた画像
・ノイズが入った画像
このようなエモい写真は、現代のデジタルカメラが追い求めている性能とは真逆の写真と呼べるのかもしれません。
昔の写真は現代のデジタルカメラのような高水準な画質で撮影する事が出来なかった訳で、現代の高水準の画質に慣れてしまった人が昔の写真を見て「どこか懐かしい感じがする写真」として魅力を感じているのだと思います。
それでは私が持っている「オールドコンデジ」の「パナソニック ルミックス DMC-FX30」と「ソニー サイバーショット DSC-W630」の写真が「エモい写真」に写るのかどうかを検証していきたいと思います。2台で出来るだけ同じように撮影して比較していきます。
「パナソニック ルミックス DMC-FX30」について詳しく知りたい方はコチラから

CCD オールドコンデジ「ルミックス DMC-FX30」「サイバーショット DSC-W630」の写真はエモいのか!?
2台の「オールドコンデジ」で撮影した写真を並べて画像の違いを比較していきたいと思います。
この記事での撮影スタイルは、目的はなく外をブラブラ歩きながらその時写真に収めたいと感じた物を撮影していこうと思いました。いわゆるスナップ撮影です。日ごろの何気ない風景から素敵な構図や画角で撮影が出来るように意識しながら撮影するようにしています。
エモい写真の作例1:建物(反逆光)を撮影・比較
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【撮影方法】
この写真は早朝に撮影したもので、半逆行でアパートを撮影をしました。
建物の影と光が当たっているコントラストがどのように写るのか、下からアオるような構図で撮影してみました。
【写真の感想】
「DMC-FX30」で撮影した写真は、解像感はどちらかと言うと「ゆるい」画質で、コントラストも低くフィルム調に近い写真だと思いました。ホワイトバランスは若干緑色に寄っているような写真です。
「DSC-W630」は現代風に近い写真の仕上がりに感じます。ホワイトバランスも見た目に近くバランスのいい写真で撮れたと思いました。コントラストも強くシャープな画像となっています。
同じような構図で撮った写真を並べると違いが良く分かりますね。
特に色のバランスに関して「DMC-FX30」は全体的に緑色が入っている感じで、「DSC-W630」は見た感じの色に近く安定したホワイトバランスです。発売時期が新しい機種なので技術進歩による差があるのかもしれません。
いわゆる「エモい写真」となると「DMC-FX30」が該当するのかもしれません。ここは年代も古く、画素数も少ないカメラはであるが故の結果かと思いました。
【画像編集】
画質に関わる画像編集も傾き補正も行っていません。
エモい写真の作例2:乗り物(オブジェ)を撮影・比較
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【撮影方法】
この写真は、お店の横に変わった乗り物のような物が置いてあったので撮影してみました。タイヤもなくこれは置物なのでしょうか。焦点距離は少し違いますが、人の視野角に近いといわれる標準画角で撮影しました。同じように撮影したのですが、F値が「FX30」は「F10」に対し「W630」は「F4」と全然違う設定になりました。前者は風景、後者はポートレートと認識したのでしょう。
【写真の感想】
「DMC-FX30」で撮影した写真は、やはり「ゆるい」画質で、メリハリの少ないフィルム調に近い写真として写りました。このカメラの特徴なのかホワイトバランスは若干緑色に寄る写真になり独特の写りです。
「DSC-W630」はシャープでスッキリとした写真に仕上がっています。色に関しては若干マゼンタに寄る写りですが、記憶色に近いホワイトバランスです。
同じような構図で撮った写真を並べる事で両者の違いが分かりやすいです。
ブログの写真は縮小されているにも関わらず、シャープ感の違いは見て感じる事が出来ると思います。色のバランスに関して明らかに「DMC-FX30」は緑色が入っている感じで「DSC-W630」は若干マゼンタ寄りとなった色でお互いに特徴が出ています。
どちらの写真もいい感じに「エモい写真」で撮れたのではないかと思いますが、「DMC-FX30」の低解像感と昔を連想させる写りは好みの問題かと思います。ちなみに私はこの写真は「DSC-W630」の写りが好みです。
【画像編集】
「DMC-FX30」のみ編集しました。
写る範囲を合わせるために、傾き補正とトリミング加工をしています。
露出が暗かったので「+1EV」明るくしています。
※色やコントラスト、シャープ処理に関しては変更していないのでカメラで写したカラーバランスのままです。
エモい写真の作例3:マンション(逆光)を撮影・比較
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【撮影方法】
この写真は、マンションの螺旋階段を写したくてカメラを構えたらいい感じに逆光になっており、レンズの味が出る事を期待して撮影してみました。逆光の入り方と構図を整えて撮影をしました。撮影前のモニターに映った画像と、撮影後の写真の画像ではフレアやゴーストが全然違って写っているのがとても面白い結果でした。
【写真の感想】
「DMC-FX30」で撮影した写真は、薄く光芒が出ています。逆光なので光が強くコントラストが弱くなっていますが、クセが少ない写りとなっています。ホワイトバランスはやはり若干緑色が入っていますが見た目に近い撮影が出来ています。
「DSC-W630」は逆光部分にマゼンタの色が盛大に発生して、さらにフレアにより虹が表れています。
同じような構図で撮った写真でもこのように逆光の写真を並べると、カメラやレンズの違いがよく出ています。
写真の写りとしてはコーストやフレアは少ない「DMC-FX30」の方が好ましいのだと思いますが、「DSC-W630」の独特の写り方の方が「エモい写真」として感じました。
【画像編集】
画質に関わる画像編集も傾き補正も行っていません。
エモい写真の作例4:観葉植物を撮影・比較
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【撮影方法】
この写真は、散歩中に光がいい感じに観葉植物に当たっていたので近接撮影をしました。焦点距離はどちらもワイド端で撮影したのでパースの利いた写真となっています。露出を少し下げて全体を暗くする事で、光の当たった観葉植物が目立つようにして撮影しました。
【写真の感想】
「DMC-FX30」で撮影した写真は、暗い部分と明るい部分がいいバランスで撮る事が出来たと思います。観葉植物の緑色も記憶していた色で再現出来ています。
「DSC-W630」も同様に露出を下げて撮影をしたのですが、おそらくDROが効いていたのかシャドウ部があまり暗くなっていません。今回の写真ではシャドウ部は暗いままで撮影出来た方がこの写真には合っていたように思います。これは私の設定ミスです。
どちらかというとスマートフォに近い写りになったかと思います。
写りとしては「DMC-FX30」の昔からあるコンデジの写りに対して、「DSC-W630」はDROの効果かシャドウ部が持ち上がった綺麗に見える写真になったように思います。仕上がりは「DMC-FX30」の写真がいい出来であると同時に「エモさ」としても「DMC-FX30」の方が感じる事が出来ました。
【画像編集】
画質に関わる画像編集も傾き補正も行っていません。
CCDオールドコンデジ「サイバーショット DSC-W630」「ルミックス DMC-FX30」の解像感を比較!
解像感はカメラの画素数が大きい程有利なのかを検証したいと思います。拡大すれば画素数が大きい方が細かいところまで描写するのですが、通常の写真鑑賞をする場合、解像感が非常に大事になります。
しかも、「オールドコンデジ」に求められている画像は、解像感ではなくいかに「エモい」写真であるかが大事です。逆にいうとカメラの設定で画素数を下げれば「エモく」なるのかも含めて検証をしてみます。
まずは、「サイバーショット DSC-W630」「ルミックス DMC-FX30」解像感の比較をしてみます。
解像感の比較1:花(ジニア)

ジニアという花を広角側で接写しました。焦点距離の違いやカメラによるオートフォーカス精度の関係でピント位置も若干狂いがある場合があります。
他の写真では「W630」の方が解像感がありシャープに見えるのですが、この写真に限っては「FX30」も負けていないくらい解像しています。
また、拡大してみるとさすがに「W630」が解像していますが、それでも「FX30」も720万画素というのを考えても解像感のある写真だと思います。
写す設定や条件、ピント精度等によって解像感は変わってきます。建築物など物撮りをすると解像感に差が出てしまうところが不思議であり面白いところだと思います。
写真の印象としては「W630」は全体的に寒色系な写真に、「FX30」は暖かい暖色系の写真に仕上がっています。それぞれ特徴があります。
解像感の比較2:カーブミラー
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この写真のピント位置は、カーブミラーに合わせています。よって右側の看板にもピントが合っている状態です。「W630」のセンサーサイズは1/2.3型、「FX30」は1/2.5型で被写界深度は深い事と、2台とも設定でF値が「F11」程度まで絞って撮影しているので、奥のマンションにもピントは合っていると見ていいと思います。
「FX30」の手前看板の文字は右に行くにしたがって画像が流れています。これはレンズの性能や個体差による問題でしょう。奥のマンションを見てもらえばやはり「W630」の解像感やノイズ感も上のようです。但し、「オールドコンデジ」としての比較をしているので解像感がいいので画質が上という話ではありません。
空の色やマンションなどを見てもらえばやなり「FX30」は緑色がのった写真になるようです。この緑色がオールドコンデジの「どこか懐かしい写真」のように感じる部分に共通するのかもしれません。少なくとも私はそのように感じてしまいました。
コンデジの解像度を下げたらエモくなるのか実験
「サイバーショット DSC-W630」と「ルミックス DMC-FX30」の画素数はそれぞれ「1610万画素」と「720万画素」となっています。そして実際に撮影された写真は「サイバーショット DSC-W630」の方が解像感がありシャープな写りとなっていました。
そこで「サイバーショット DSC-W630」の画素数を「1000万画素」と「500万画素」に下げてどのくらい画質が違うのかを検証します。

画素数を大きく変更して撮影してみました。「1610万画素」「1000万画素」「500万画素」を並べてみましたが違いは感じられたでしょうか?
恐らくほとんど差がない、というか差が分からないのではないでしょうか。パソコンのモニターやスマホのモニターも多くはフルHDくらいの解像度を採用しています。これは「1920ドット✕1080ドット」で画像を表現しています。実は「500万画素」で撮影したこの写真の解像度は「2592ドット✕1944ドット」なので「500万画素」以上の写真を写しても基本的に差がないのです。但し、拡大して表示した場合は解像度の差が出てきます。
では、それぞれの画素数で拡大した場合に、画質の差がどのくらいあるのか検証してみます。
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手押し車一輪車のタイヤより下の小さな葉っぱを拡大した画像を、それぞれ同じくらいのサイズに合わせて拡大してみました。
「1600万画素」と「500万画素」を比べると解像度や解像感は確かに違いますが、思った程の大きな差でない事が私もビックリしました。
・解像感とは、シャープな画像に見える事をいいます。例えばシャープ処理やコントラストを上げる事で線を強調する事によって解像度が上がったように見える場合も含めて解像感が高いといいます。
この事から、「サイバーショット DSC-W630」と「ルミックス DMC-FX30」の画素数の差が解像感の差でないと言う事です。「DMC-FX30」の方が解像感が低いのは画素数の差ではなく、カメラ(もしくはレンズ)の性能による違いだと言う事だと思います。この2台の発売時期が5年違う事から、後発の「サイバーショット DSC-W630」の方が画質の進化が大きかったのかもしれません。
最後に
「パナソニック ルミックス DMC-FX30」と「ソニー サイバーショット DSC-W630」で撮影した写真を比較しながら、それぞれどのような写りになるのか。また「オールドコンデジ」としての「エモい写真」に見えるのかを検証してみました。
何枚もの写真を比較して感じたのは、「FX30」と「W630」とでは色が全然違うと言う事です。
もちろん発売時期も5年違いますし、メーカーも違うので違って当たり前なのかもしれませんが、「FX30」は全体的に緑被りをしたような写真に仕上がる事が多くどこか古い写真のような独特の雰囲気ある写真になりました。
一方「W630」はどちらかといえば現代風の写真を撮る事が出来ました。ホワイトバランスは少しマゼンタよりの場合がありましたが、基本的に見たままの色に近かったと思います。また解像感も高くシャープでクリアな写真が撮れました。一方、フレアやゴーストは結構出る方なので逆光での撮影がオールドレンズらしい「エモい写真」となりました。
今回の解像感を確認する上で改めて知った事は、「FX30」の解像感の低さが画素数の低さと関係していると思っていたのですが、「W630」で画素数を500万画素まで下げて撮影しても、拡大しなければ解像感はほとんど変わりがなかった事です。だとすれば「FX30」画素数が低いから解像感が低いのではなく、古いカメラで解像感がそこまで出せなかったと考えるべきです。
「オールドコンデジ」の低解像感やどこか懐かしい感じのする写真という意味では、「FX30」はその条件に該当するのかと思いました。逆に「W630」は逆光時に「エモい」といえる写真が撮れたのだがそれ以外は優等生というか現代風の写真になりました。
この数日間、ミラーレスカメラではなく、オールドコンデジで撮影をしてきました。最初は操作性やファインダーのない撮影にストレスを感じていましたが、慣れてくると不思議なものでそれはそれとして割り切って楽みながら撮影する事が出ました。やはりカメラ撮影は楽しい!
スマホ全盛期の今だからこそ、オールドコンデジや専用のカメラで撮影をされる方が増えてくる事を願っています。考えが古いかもしれませんが「餅は餅屋」というように、スマホでは得るものがない写りがオールドコンデジや専用のカメラにはあると信じたいものです。
それでは最後まで記事をご覧いただき、誠にありがとうございました。



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